長谷川良一

膝関節注射

長谷川良一

変形性膝関節症

膝関節注射

2022年1月17日(月)

東京ひざ関節症クリニック 新宿院
院長の 長谷川です

第 20 回目の投稿となります

今日は

膝の注射

について考えていきたいと思います

膝の注射と言えば

ヒアルロン酸、次にステロイド、再生医療なら当院で実施している血小板由来のPRP-FD、脂肪由来のASCがあります。

いずれも変形性膝関節症の治療に使われるものですが、関節内に注入することを目的にしております。

膝関節内への注射は私の知る限り3パターンあります。

研修医の頃、内科を回ったときは膝関節の内側から注入するように言われました。

整形外科医になってからは基本的に膝関節の外側から注入することが多く、次に前方(膝蓋骨のすぐ下)からの注入が多いように思います。

整形外科医でも出身の大学や、所属によって注入方法は変わってくると思います。

私自身は外側から注入することが多いです。

よく患者様から 『膝の内側が痛いのになぜ外側から注入するの?』 と質問されることがあります。

関節は袋のような構造になっているため、極端に言えば、針先が袋に入りさえすれば内側、外側、前方どこから注入してもいいのです。

ここで私が意識していることは以下の2点です。特に①を優先しております。

① 確実に関節内に注入すること

② 注入時に痛みが少ないこと

当院ではPRP療法、ASC両方どちらもヒアルロン酸に比べると高額になります。

ですので、確実に注入させる。間違った部位に注入してしまったら意味がありません。当たり前ですが失敗は許されません。

膝関節内注射の手技は、関節の中では一番楽であり、施設によっては内科の先生でもやっているような処置になります。

一見簡単そうには見えますが、実は関節内に確実に注入できているかどうかは経験がないと難しいものです。

膝関節内には滑膜や膝蓋化脂肪体などが増生している場所があります。膝関節の中に注射したものの

滑膜や脂肪体の中へ針先が向いていると、滑膜や脂肪体に吸収されてしまい、注入液が関節の中にしっかり拡散されないことになります。

また、細かい話ですが、膝関節周囲にはいくつかの隔壁があり、関節内と交通していればいいですが、交通していないこともあります。

膝が腫れているからといって関節内が腫れているとは限りません。実は腫れているのは関節外いった場合はまれですが、たまに経験します。臨床的に無視されているというか気づかれていない場合も多いと思います。

膝の構造は実際に膝関節の手術をある程度経験していないと難しいと思います。

実際に、膝関節は関節包という膜につつまれて袋状になっております。

この関節包を貫くときは独特の手ごたえがあります。感触がはっきりしないときは膝蓋骨の中心付近まで針先を進めます。

時に、軟骨にあたってしまうこともあり、その際は患者様に痛い思いをさせてしまうこともあります。

ただ、確実に関節内に注入することを優先してますので、その際は申し訳ありません。。。と素直に謝罪することもあります。

また、注入時にスムーズに注入できること、注入後に関節内に入った感触を確かめることも大事な指標になってきます。

簡単な手技ですが、その都度緊張し、関節内に正確に注入します。

そのうえでなるべく痛みが出ないように丁寧に注射することを心がけております。

 

半月以上たちましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 

受診の際はスタッフ一同お待ちしております

院長 長谷川

整形外科・再生医療
東京ひざ関節症クリニック 新宿院
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